僕と僕の母様 第136回
『僕と僕の母様』 目次
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僕と僕の母様 第136回
帰りの電車の中では 母様の前に座っていた 見た目ミュージシャンの 男の人の話で 盛り上がった。
「受けた回数が 多い方が有利なんですか? とかって聞いてたね」 さっきの光景を 思い出しながら言った。
「うん、二回も受けて ダメだったみたいね。 それで今度三回目の チャレンジみたいじゃない すごい決心だわね。 そうまでしても あの大学に 入りたいわけよね。 陵也もそこまで思えてる?」 見た目ミュージシャンの話が こっちに振られてきた。
「そこまではどうかな。 でもあんな感じじゃあ 僕、無理なんじゃないかな」 2回も受けてる人が 居るなんて 僕は無理だよな。
「さっきの男の人とは 学科が違うから また違うわよ。 あの人の 受けようとしてる所は 陵也が受ける学科より 倍率が高いしね 陵也の受ける方は 倍率としては あの学部では低い方だから 分からないわよ」 学科とか学部とか 意味分かんないんですけど。
そんな事を話しながら 家に向かって 電車は走っていた。
家に帰ってから 持って帰ってきた パンフレット数冊を母様が見て 貰って帰った赤本を 僕が見ていたのだが 到底受かりそうもない 内容だ。
「これは無理だよ。 何がなんだか分からない」 ページを パラパラしながら言った。
「見せて」 そう言って 母様が赤本を見たのだが
「陵也の受ける学科は ここのページよ。 他の所は関係のない学科だから 難しくても関係がないわよ」 そう言って 赤本を開けて こっちに差し出した。
見てみると さっき見たものとは 全然違う内容だった。
「ああ、こういう試験なんだ」 これなら僕でもOKだ。
「そう、ちゃんと勉強をしなくても 良いところを選んだでしょ」 母様偉い。
「でももし合格したら もう一度ピアノを始めなくちゃあ いけないわね」 僕を見ながら そう言ったのだが
「え、そうなの? もう無理だよ 指なんて動かないよ」 『猫踏んじゃった』 すら怪しい。
「何言ってんの さっきも説明受けたでしょ。 最低でも ソナチネの二、三十番くらいは 出来てるようにって」 母様が質問して それに答えて 言ってたな。
「言ってたのは聞いたけど」 遠くの話だった。 我が身とは考えなかった。
「でしょ、でもあくまでも 合格したらの話だけどね」 そう言いながら母様は パンフレットを またパラパラと見だしたのだが
「あれ? ここの大学の カリキュラムの中に 音響ってあるわよ」 例の隣の市の大学だ。
「え、何処?」 ほんの少しの カリキュラムのようだが 確かに音響って書いてある。
「音響ってどんなことを するんだろう」
「多分色んな音を 作るんじゃない?」
「へーそんな授業があるんだ」
「一応ここもネットで見てみようか? 興味ある?」
「うん、何か今まで 音を作るなんて 考えたことなかったしな どんな感じなんだろうかな」
「そうね、お母さんも 考えてもいなかったけど・・・一応候補にあげておこうか」 僕は頷いた。
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「受けた回数が 多い方が有利なんですか? とかって聞いてたね」 さっきの光景を 思い出しながら言った。
「うん、二回も受けて ダメだったみたいね。 それで今度三回目の チャレンジみたいじゃない すごい決心だわね。 そうまでしても あの大学に 入りたいわけよね。 陵也もそこまで思えてる?」 見た目ミュージシャンの話が こっちに振られてきた。
「そこまではどうかな。 でもあんな感じじゃあ 僕、無理なんじゃないかな」 2回も受けてる人が 居るなんて 僕は無理だよな。
「さっきの男の人とは 学科が違うから また違うわよ。 あの人の 受けようとしてる所は 陵也が受ける学科より 倍率が高いしね 陵也の受ける方は 倍率としては あの学部では低い方だから 分からないわよ」 学科とか学部とか 意味分かんないんですけど。
そんな事を話しながら 家に向かって 電車は走っていた。
家に帰ってから 持って帰ってきた パンフレット数冊を母様が見て 貰って帰った赤本を 僕が見ていたのだが 到底受かりそうもない 内容だ。
「これは無理だよ。 何がなんだか分からない」 ページを パラパラしながら言った。
「見せて」 そう言って 母様が赤本を見たのだが
「陵也の受ける学科は ここのページよ。 他の所は関係のない学科だから 難しくても関係がないわよ」 そう言って 赤本を開けて こっちに差し出した。
見てみると さっき見たものとは 全然違う内容だった。
「ああ、こういう試験なんだ」 これなら僕でもOKだ。
「そう、ちゃんと勉強をしなくても 良いところを選んだでしょ」 母様偉い。
「でももし合格したら もう一度ピアノを始めなくちゃあ いけないわね」 僕を見ながら そう言ったのだが
「え、そうなの? もう無理だよ 指なんて動かないよ」 『猫踏んじゃった』 すら怪しい。
「何言ってんの さっきも説明受けたでしょ。 最低でも ソナチネの二、三十番くらいは 出来てるようにって」 母様が質問して それに答えて 言ってたな。
「言ってたのは聞いたけど」 遠くの話だった。 我が身とは考えなかった。
「でしょ、でもあくまでも 合格したらの話だけどね」 そう言いながら母様は パンフレットを またパラパラと見だしたのだが
「あれ? ここの大学の カリキュラムの中に 音響ってあるわよ」 例の隣の市の大学だ。
「え、何処?」 ほんの少しの カリキュラムのようだが 確かに音響って書いてある。
「音響ってどんなことを するんだろう」
「多分色んな音を 作るんじゃない?」
「へーそんな授業があるんだ」
「一応ここもネットで見てみようか? 興味ある?」
「うん、何か今まで 音を作るなんて 考えたことなかったしな どんな感じなんだろうかな」
「そうね、お母さんも 考えてもいなかったけど・・・一応候補にあげておこうか」 僕は頷いた。
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