彼女達 第8回
彼女達 第8回
三人とも進学希望であったが 少々内容が違っている。
志乃は4大、真紗絵は短大、秋美は専門学校だ。
ある日の休み時間。
「ねぇ、もう具体的に決まってきてる?」 志乃が聞いた。
「あ、私 書類選考だけだから 多分大丈夫だと思うわ」 秋美が答えた。
「そうなんだ」
「私は どうなるかな? 短大落ちたらどうしようかなぁ」 真紗絵がそう言うと
「勉強してるの?」 志乃が聞いた。
「してない。 だから落ちるかも」
「でしょ、だから受験っていやなのよ。 専門学校がいいわよ」 秋美は少々受験勉強が苦手なようだ。
「秋美は服飾関係だったっけ?」 真紗絵が聞いた
「服飾って言うか 和裁よ」
「確かお母さんが 和裁関係だったわよね」 志乃が言った。
「そう、義姉もそうだから 義姉と同じ学校に行くの。 って言うか そこしか行かせてもらえないし」
「え? お姉さんもそうなの?」 真紗絵が驚いて聞いた。
「うん。 今その学校で講師をしてるのよ。 だから義姉が私の見張り役ってとこね。 でもいいの 義姉のこと好きだし 和裁も好きだし」
「そうなんだ」 二人で納得するかのように 返事をした。
「それより 志乃ちゃんはどうするの?」
「うん 行きたい大学があったんだけど もう学校に括られるっていうのが 嫌になっちゃって 就職にしようかなって」
「そうなんだ」 今度は秋美と真紗絵が 声を合わせて言った。
「志乃ちゃんの今度の進路相談って いつ?」 秋美が心配そうに志乃に聞いた。
「今日。 だから気になって みんなどうしてるのか聞いてみたの」
「志乃この時期になって まだ進路相談に行ってるの?」 真紗絵が驚いている。
「うん。 早く決めなきゃいけないよね」
授業が終わり 志乃の進路相談の時間がきた。
「じゃ、行ってくるね」 秋美と真紗絵が 一緒に残っていてくれていた。
「うん、頑張って」 二人で手を振っている。