僕と僕の母様 第77回
僕と僕の母様 第77回
僕はとっさに 向かいのホームに バタフリーがいるかを確認しようと 目で探した。
いた、ベンチに座っている。 でもまだ安心は出来ない。
あの神出鬼没な行動を見ていると どっちかの電車が来るまでは どうなるか分からない。
上手い具合に 僕達の方の電車が すぐにやってきた。
僕達は電車に乗り込んだ。
電車の窓から バタフリーを確認しようと もう一度見てみた。 目があった。 怖い・・・。
でもこの電車には 完全に乗っていない という事になる。
やっと安心できた。
僕の挙動不審な 様子を見ていた 同級生フルートが
「さっきから 何やってんの?」 と聞いてきた。 答えようにも どう言って良いか分からない。
「ああ、何でもない。 あそこ座ろう。 ・・・あ、そうか 次の駅で降りるんだったよね 座らないでいる?」 同級生フルートは 一駅分しか 電車に乗らないのだ。
「うんそうだよ、次の駅。 でも座りたい」 あっさり 次で降りるって 言ってくれた・・・。 当たり前の事だけど。
僕達は空いている席に座った。
次の駅からは 僕一人だと思うと 怖さがぶり返してきた。
この電車に 乗っていない確認は したつもりだけど 自信が無くなってきた。
何か忘れられるような話を しなくっちゃと思い 今日の部室での 練習の様子を聞いてみた。
「あの後の練習どうだった? みんな真剣にやってたの?」
「うんそうね 結構真面目に やってたんじゃないかな」
「うわー、焦るなぁ 本当にソロどうしよう」
「大丈夫だってば それより 工業科の新人四人 どうするんだろう」
「何?」
「ほら、後一人と 仲悪いじゃない。 今日もかなり練習の時 イラついてたみたいよ」
「どうするって、どう言うこと?」
「部活続けていけるのかな ってことよ」
「辞めるみたいな事 言ってんの?」
「別に そう聞いた訳じゃあないけど ヤバイって感じよ」
「へー」 僕はそんなことを 何も知らなかった。
次の駅に着いた。 同級生フルートは さっと席を立って
「じゃあね、また明日 バイバイ」
「うん、明日ね」 電車を降りていったのを見送って 一人になったとたん バタフリーのことを 思い出した。
こういう感じでの 挨拶攻撃は 今までに何度もあったのだが さすがに順平のいない今日は 怖さを増したから すぐにさっきあったことを 順平にメールした。
順平の返事を 待っていたが なかなか来ない。
おかしいなぁ 順平の返事は いつもすごく早いのに。 滅多に僕からメールをしない この僕が、この僕から メールをしているのに こんな時に限って 何やってるんだ と思っていると そうだと思い出した。
今日はギターのレッスン日 だったんだ。
ああ、何てタイミングが 悪いんだろう。
いらない話の時には 必要以上に早く 返事が返ってくるのに。 この不安なときに 返事がないなんて
・・・バカ順平。
最後まで読んで頂きまして有難う御座います。
参加しております。クリックのご協力をお願い致します。
有難う御座います。