僕と僕の母様 第106回
僕と僕の母様 第106回
二人でダラダラ こんな会話をしていると お風呂の時間になってきたようだ。
部屋単位で時間差で 入っていくのだが 僕達の部屋は 三番目に入る。
一番最初に入った部屋の奴が 僕達の部屋に来て そろそろお風呂の準備をして お風呂場の前で待っているようにと 呼びに来たのだ。
僕は 今まで修学旅行とか 臨海学校とかで お風呂に入ったことがない。 なにか 知っている奴らとお風呂だなんて しっくりこないからだ。
「風呂の時間だって、行こうか」 今喋っていた奴がそう言った。
「うーん・・・いいや、先行ってて」 考えたフリをした。
「えっ、いいの? 行かないの?」 凄くビックリしている。 僕の返事を 想像もしていなかったようだ。
「うん、後で行く」 後といっても すっごい後だ。
さすがに今までみたいに お風呂に入らない という気にはなれない。 汗も一杯かいたし 疲れたから お風呂でゆっくりもしたい。 自由時間にでも こっそり抜け出して 行こうと思っている。
「ああ、後で来るんだね 入らないわけじゃなかったんだ。 じゃあ先に行くよ」
「うん、行ってらっしゃい」 他の連中もみんなゾロゾロと タオルを持って出ていった。
先生もお風呂の中を見張ったり 廊下を見張ったりと 何かと忙しいだろうから 部屋の中のチェックにまでは 来ないだろう。
一休みしておこう。 僕はウトウトとしだした。
しばらくして 二番目に入った部屋の奴らが お風呂から上がってきたようだ。
お風呂場に行くには 僕達の部屋の前を 絶対に通らなくてはいけないので 反対に お風呂から上がってきた時も 僕達の部屋の前を みんな通るのだ。 と言うことは お風呂場から聞こえるあの声は 僕と同じ部屋の奴らの声なんだな。 そうか今みんな お風呂に浸かってるんだな と思いながら またウトウトとしだした。
そんな僕の眠りかけた頭の向こうの方で クラスの連中が 廊下を走り回る音と 雄叫びが聞こえる。 そして毎度ながらその後に 先生の怒鳴り声というわけだ。
本当にアイツ等は 何処まで元気なんだ。
でもよく考えると 中学の時はこんな風に 自由に出来なかったような気がする。
何時までも 中学の時と比べるのは おかしいかも知れないが 今が自由と言うよりも 中学の時はもっと色んな事で 縛られていたと思う。
お風呂にしてもそうだ。
お風呂に入った友達に聞いた限りでは 時間制限もきつくて まともに体なんて 洗えたもんじゃなかったらしいし あんまり喋っていたら 先生に怒られるから 入った気がしないと言っていた。 きっとこんなに 好き勝手に入れなかったのであろう。
逆に僕は 毎回入らなかったが それも先生達がしょっちゅう 部屋の様子を見に来るので 簡単に見つからないところに 隠れていたくらいだ。 団体行動をとらないと それも怒られる対象となるのだ。
確かに中学と高校では 人数が違う。 中学はマンモス校だったから 多分高校の倍近く、イヤもしかしたら 倍以上の生徒数がいたと思う。
それだけに 何もかもが時間で区切られ 無駄なお喋りで 事の進行を遅らせるわけには いかなかったのだろう。
そして中学生と高校生という違いも 多分にあるのだろう。 高校生なのだから もう自分で判断をして やっていくように ということなのだろう。 まあ、それを思うと このクラスの連中は もう少し自覚を持てという感じだが。
先生もご苦労さんだ。
最後まで読んで頂きまして有難う御座います。
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