僕と僕の母様 第133回

大福りす

僕と僕の母様 第133回




翌日、順平と自転車置き場で会った。


「おう、お早う 昨日の結果 どうだろうね、今日分かるんだよね」 すると順平も 「お早う」 と言い 続いて


「うん。 きっと大丈夫だろう」 その自信は どこから来るの? と聞いてみたい。


駅に向かって 歩きながら 色んな会話をしていた時に あ、そう言えば 危険物の時の バタフリーのことを 順平に話すのを すっかり忘れていた。 その事を思い出し 改札を通過して 電車に乗り込んだ後 あの時のことを 詳しく順平に話した。 大ウケした。


そしてその日の放課後 順平は先生に呼び出され 昨日の試験が ギリギリセーフで 合格したことを 聞いてきた。


まだ残っている教科があるので 完全に「仮」 が取れた訳じゃないが これで一歩前に 進めたというわけだ。




母様が新聞を持って 話しかけてきた。


「ねぇ、ここ見て 色んな大学の 説明会があるって 書いてあるんだけど 行かない? ちょうどお母さんが 考えている大学も 参加するみたいだから 色々話を聞けるだろうし 他にどんなところがあるか 探せるんじゃない?」 新聞の一部を 指差しながら 僕に見せてきた。


「へー、こんなのがあるんだ・・・今週の日曜か うん、行ってみていいかな」 勿論 多少説明も聞きたかったが その日は正太と遊ぶ約束がなかったから 暇つぶしにでもなるかと思い そう言った。


「じゃ、そうしようか。 行って聞いてみないと 分からないものね。 それに正太君と 約束もないんだろうから 暇でしょ」 見破られてる。


そうして その週の日曜日に 母様と二人で 電車に乗って 会場になっている ホテルに向かった。


指示されてあった 階に行ってみると そのフロアー全部を 使っているみたいで 大きな部屋と 小さな部屋がいくつかあり 小さな部屋のいくつかには 色んな大学のパンフレットや 作品などが 並べられていた。


僕はてっきり 一つの大きなスペースで 来た者がみんな椅子にでも座って 大学関係者が 壇上にでも上がって 大学の説明を順次していくのかと 思っていたのだが どうもそうじゃないみたいだ。 大きな部屋では あちらこちらで 大学の看板が立ててあり そこに幾つかの椅子が 置いてある。 説明を受けたい者は そこに座って いってみれば その大学の説明者から マンツーマンで 話を聞くようなのだ。


僕の想像と あまりに違っていたので その事を母様に伝えようと


「思ってたのと 違うんだけど・・・」 そこまで言うと


「うん、違う。 みんなで説明を聞くのかと 思ってた。 こんなパターンだとは 思っていなかったわ」 母様も僕と同じ想像を していたようだ。


「面と向かって 説明受けたり 話を聞くのって 苦手だなぁ。 それにこんなのだと思ってなかったから 質問の用意もしてないし どうしよう」 僕には結構色々言うくせに 母様自身 人見知りが激しいのだ。


そう言いながら 二人で大きな部屋を ウロウロとしていると どこかの大学関係者らしき人に 呼び止められた。






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