僕と僕の母様 第127回

大福りす

僕と僕の母様 第127回




「は? 塾? どういうこと?」 目が点になる。


「あなた、あの成績で 大学に受かると思ってんの?」 呆れたように 言ってくる。


「あー、それは無理だろうね」 だから進学なんて 無理なんだよ。


「何威張って言ってんのよ、だから塾に行かなきゃなんないでしょ。 何処の塾にする? 中学の時に通ってたのと 同じ所に行く? あそこなら こんな時期になってても 受け入れてくれるだろうし 今度聞いてこようか?」 この塾というのは 僕が中学一年の終わりから 高校受験まで ずっと通っていた塾のことである。


確かに個別に教えてくれるので 他人との煩わしさはないが そんなに気に入っている訳でもない。 いや、そう言う話ではない。


「何で塾なの? 勉強はしたくないって 言ったじゃない」 絶対に勉強なんか するもんか。


「だからー、あなたの成績じゃ大学どころか どっかの中学受験も 無理なんじゃない?」 失礼な!


「とにかく あそこはイヤだからね。」


「なんでよ 良いとこじゃない 個別に教えてくれるんだし 人のこと気にしなくて良いんだから 陵也にとったら 気楽でしょうよ」 ・・・見透かされてる。


「第一あそこは いったん家に帰らなくちゃ いけないじゃない。 学校から帰ってきて また塾に行く為に 自転車こいでなんて 懲り懲りだよ」 どこも嫌だけど。


「自転車こぐって、たかが十分程度じゃない。 じゃあ自分で探してきなさいよ」 いや、どこも嫌なんだけど。 まぁいいか 取り合えず今は この話を終わらせたい。


「一応分かりました。 なーんとなく 捜してきまーす」 本気でないことを 強調したくて こんな返事の仕方をした。




学校で順平と話していたのだが やはり僕達工業科からの進学は そんなにないみたいだ。


他のクラスの様子は 分からないけど 少なくとも このクラスで僕と順平と クラスで一番頭の良い奴は 進学希望のようだが 多分この三人だけじゃないだろうか。 他の奴らは就職の感じだ。


「大体、工業科から進学なんて 無理っぽく思わない?」 少なくとも 僕より順平の方が 成績が良くない。 順平も家の人に 無理矢理進学と言われているのだろうと思い そう言った。


「そうかなぁ。 やってみなくちゃ 分かんないじゃない」 へっ!?


「どう言うこと?」 自分の言っている意味が 分かっているんだろうか?


「僕達の成績でも 探せば行ける大学も どこかあるに決まってるよ」 何だって!?


「それってどう言うことさ 順平は大学に行きたいの?」 嘘だろ?


「何馬鹿なことを 聞くのかなぁ。 行きたいから 進学にしてるに決まってるじゃん」


順平にまで馬鹿と言われてしまった。






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