僕と僕の母様 第8回
僕と僕の母様 第8回
みんなそれぞれに お腹が一杯になってきたら 今度は川遊びだ。
遊び担当の連中も フリスビーとかボールを出してきて 元気なことだ。 充分に小学生だな。
僕には その元気も体力も やる気もない。
「あー、お前濡らすなよ これアルマーニなんだからな」 そんな会話が聞こえてきた。
アル、アルニマ、アニマル? アルニャーニャ? それって何だ? 新種の猫か? とにかくうるさい。
そりゃ こんな中に 幼稚園児がいたら 怖がるのは確かだよな。
そんなことより 僕はあまりのうるささに 団体の声が 少しでも聞こえないところを探して そこへ移動して行った。
お腹もすいている 寝て紛らわそう。
皆の声が だんだんと遠く聞こえながら ウトウトし始めた。
僕は帰る時間までずっと その木陰で寝てしまっていた。
そして どのくらいの時間がたっただろう、少し肌寒くなってきたなぁ と感じた頃に
「おーい集合、バスの時間だぞ」 先生の声が聞こえた。
ああ、やっと帰れるんだ。
辺りを見ると バーベキューの後片付けが 既にしてあった。
僕が寝ている間に 誰かがきちんと片付けたようだ。
いい加減な連中の集まりだけど こんなことはちゃんとするようだ。
みんなゾロゾロと 集まってくる。
遊び担当の連中が 慌てておもちゃを片付けている。
僕もみんなの方に 歩き出した。
遊び疲れている奴、まだまだ遊び足りない奴と 色々な様子だったが、座って 木にもたれかかったままの状態で 寝ていた僕は 首筋が痛い。
「全員揃ったか? 各班長確認しろよ」 先生が言う。
行きも帰りも チャーターしたバスではないので、一時間に一本しかない 駅までのバスに 乗らなければいけない。 時間厳守だ。
「揃ったな。 乗り損ねたら 一時間待たなくちゃ いけなくなるんだからな、さっさと歩けよ」 先生が先頭になって 歩いて行こうとすると
「えー、まだ遊びたい」 ランボーが言う。 お前は小学生か、そう思った途端
「何を 小学生みたいなことを 言ってるんだ。 大体お前のせいで 出発が遅くなったも 同然じゃないか。 俺は早くお前達と 分かれたい。 早く歩け」
「はーい」 シブシブ答えたが、高校生になって「はい」と返事ができる 素直な奴だ。
まだまだ 体力の余っている連中が 騒ぎながら バスに乗って 電車を乗り継いで 最初に集合した駅に着いた。
ここで解散かと思っていたら 先生が
「ちょっと待ってろよ、いいか 要らないことを するんじゃないぞ。 じっとしてろよ。 大声も出すなよ 絶対だぞ。 おい、お前一緒に来い」 そう言って ランボーを連れて どこかに行った。 しばらくして 戻ってきたのだが ランボーが 大きなゴミ袋を 抱えて帰ってきた。
「お前なんだ その袋?」 誰かが聞いた。
「マシンガンとかだよ」 ランボーが ふてくされて答えた。
預けられていた モデルガン あ、いや オモチャだ それを引き取りに 行っていたようだ。
「ゴミ袋に 入れられたのか?」 みんなで大笑い。
「駅を降りるまで この袋から出さないようにだって」 ランボーが 不服そうに答えた。
「ゴミ袋抱えて 電車に乗るっつーの?」 笑いながら 誰かが言った。
「お前達うるさい、待ってる間 何もしなかっただろうな」 先生が言った。
「おとなしく 待ってましたー」 嘘を付け、思いっきり 暴れてたじゃないか。
「ああそうかそうか、その姿が 目に浮かぶわ」 先生も充分に分かっている イヤミで返してきた。
「さすが先生、俺達の担任に 間違いない」 コイツには 先生のイヤミが 通じていないようだ。
「ああもういい もういい 考えたくもない、早く帰るぞ 行くぞ」 そう言って 歩き出しながら「一応 ここで解散だが 全員同じ線に乗るんだから ついてこいよ」
電車の線を換えて みんなで切符を買う。
みんなこの先も 同じ電車に乗って そして順々に降りていくのだ。
僕達同じ中学出身の何人かが 一番最初に降りる。
「気を付けて帰れよ」 先生の言葉だ。
この団体に 特殊な人間はいない。 分かりやすく言えば 無難にGパングループだ。
「はい、さようなら」 そう言って その連中と電車を降りた。
最後まで読んで頂き有難うございました。
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みんなそれぞれに お腹が一杯になってきたら 今度は川遊びだ。
遊び担当の連中も フリスビーとかボールを出してきて 元気なことだ。 充分に小学生だな。
僕には その元気も体力も やる気もない。
「あー、お前濡らすなよ これアルマーニなんだからな」 そんな会話が聞こえてきた。
アル、アルニマ、アニマル? アルニャーニャ? それって何だ? 新種の猫か? とにかくうるさい。
そりゃ こんな中に 幼稚園児がいたら 怖がるのは確かだよな。
そんなことより 僕はあまりのうるささに 団体の声が 少しでも聞こえないところを探して そこへ移動して行った。
お腹もすいている 寝て紛らわそう。
皆の声が だんだんと遠く聞こえながら ウトウトし始めた。
僕は帰る時間までずっと その木陰で寝てしまっていた。
そして どのくらいの時間がたっただろう、少し肌寒くなってきたなぁ と感じた頃に
「おーい集合、バスの時間だぞ」 先生の声が聞こえた。
ああ、やっと帰れるんだ。
辺りを見ると バーベキューの後片付けが 既にしてあった。
僕が寝ている間に 誰かがきちんと片付けたようだ。
いい加減な連中の集まりだけど こんなことはちゃんとするようだ。
みんなゾロゾロと 集まってくる。
遊び担当の連中が 慌てておもちゃを片付けている。
僕もみんなの方に 歩き出した。
遊び疲れている奴、まだまだ遊び足りない奴と 色々な様子だったが、座って 木にもたれかかったままの状態で 寝ていた僕は 首筋が痛い。
「全員揃ったか? 各班長確認しろよ」 先生が言う。
行きも帰りも チャーターしたバスではないので、一時間に一本しかない 駅までのバスに 乗らなければいけない。 時間厳守だ。
「揃ったな。 乗り損ねたら 一時間待たなくちゃ いけなくなるんだからな、さっさと歩けよ」 先生が先頭になって 歩いて行こうとすると
「えー、まだ遊びたい」 ランボーが言う。 お前は小学生か、そう思った途端
「何を 小学生みたいなことを 言ってるんだ。 大体お前のせいで 出発が遅くなったも 同然じゃないか。 俺は早くお前達と 分かれたい。 早く歩け」
「はーい」 シブシブ答えたが、高校生になって「はい」と返事ができる 素直な奴だ。
まだまだ 体力の余っている連中が 騒ぎながら バスに乗って 電車を乗り継いで 最初に集合した駅に着いた。
ここで解散かと思っていたら 先生が
「ちょっと待ってろよ、いいか 要らないことを するんじゃないぞ。 じっとしてろよ。 大声も出すなよ 絶対だぞ。 おい、お前一緒に来い」 そう言って ランボーを連れて どこかに行った。 しばらくして 戻ってきたのだが ランボーが 大きなゴミ袋を 抱えて帰ってきた。
「お前なんだ その袋?」 誰かが聞いた。
「マシンガンとかだよ」 ランボーが ふてくされて答えた。
預けられていた モデルガン あ、いや オモチャだ それを引き取りに 行っていたようだ。
「ゴミ袋に 入れられたのか?」 みんなで大笑い。
「駅を降りるまで この袋から出さないようにだって」 ランボーが 不服そうに答えた。
「ゴミ袋抱えて 電車に乗るっつーの?」 笑いながら 誰かが言った。
「お前達うるさい、待ってる間 何もしなかっただろうな」 先生が言った。
「おとなしく 待ってましたー」 嘘を付け、思いっきり 暴れてたじゃないか。
「ああそうかそうか、その姿が 目に浮かぶわ」 先生も充分に分かっている イヤミで返してきた。
「さすが先生、俺達の担任に 間違いない」 コイツには 先生のイヤミが 通じていないようだ。
「ああもういい もういい 考えたくもない、早く帰るぞ 行くぞ」 そう言って 歩き出しながら「一応 ここで解散だが 全員同じ線に乗るんだから ついてこいよ」
電車の線を換えて みんなで切符を買う。
みんなこの先も 同じ電車に乗って そして順々に降りていくのだ。
僕達同じ中学出身の何人かが 一番最初に降りる。
「気を付けて帰れよ」 先生の言葉だ。
この団体に 特殊な人間はいない。 分かりやすく言えば 無難にGパングループだ。
「はい、さようなら」 そう言って その連中と電車を降りた。
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